Sun Burn部に限局して生じたEosinophilic Cellulitisの1例
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概要
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症例は30歳,女性。両前腕の水疱,紅斑を主訴に来院した。両手背から上腕にかけてそう痒および疼痛を伴う緊満性の,一部癒合した大小の水疱,紅斑,熱感を伴う腫脹を認めた。また,上腕の中枢側は正常部と皮疹の境界が明瞭であった。左上腕部の皮膚生検の病理組織では,膠原線維とその周囲に好酸球の集簇と脱顆粒をしている,いわゆるflame figure像を呈していた。以上より本例をeosinophilic cellulitisと診断した。本症例では皮疹出現の1ヵ月前に強い日光曝露の既往があり,sunburn部に一致して皮疹が出現した。このことから,photo recall様現象が関与したeosinophilic cellulitis の1例と考えた。また過去の報告例についても検討を加えた。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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