肺静脈アブレーション後皮膚障害の2例
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概要
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肺静脈アブレーションによる放射線皮膚炎の2例を経験した。症例1は50歳男性。症例2は74歳女性。共に心房細動根治のため2回アブレーション施行。症例1は施術の2週間後に右上腕,肩甲骨部に茶褐色斑が出現し,難治性潰瘍を伴う硬化性局面形成。症例2は施術の2週間後に右上腕にびらん面出現し潰瘍形成。自験2例の被曝線量はそれぞれ7.4~29.6Gy,5.6~22.4Gyの範囲と推定され,皮膚壊死の閾値線量(18Gy)を超えていた可能性がある。本治療は撮影条件を固定し,右上腕外側に管球が位置するため右上腕を中心に潰瘍が生ずる。本法の手技の普及に伴い同様症例の増加が予想され警鐘を鳴らす意味を込め報告した。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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