悪性黒色腫に対するセンチネルリンパ節生検施行例の検討
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概要
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我々の施設で1999年以降,センチネルリンパ節(SLN)の同定,生検を試みた皮膚悪性黒色腫患者18症例のまとめを報告した。原発巣は下肢が15例,上肢2例,背部1例であった。18例中16例で,SLNが採取できた。術前のシンチグラフィによるRI法の併用例はまだ少数にとどまるが,生検時の侵襲の軽減や,複数の所属リンパ節が予想される例での部位の決定に有用であった。しかし,より確実な同定,生検のためには我々が施行し得ていない術中ガンマプローブ法の併用が望ましい。SLNを転移陰性と判定した後,所属リンパ節や中枢側のリンパ節転移が出現した例は,現在までのところ経験していない。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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