培養表皮シート移植術を施行した劣性栄養障害型先天性表皮水ほう症の2例
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概要
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2例の劣性栄養障害型先天性表皮水疱症患者の潰瘍面に対し,培養表皮シートを用いた治療を行った。患者の健常部および母親から採取した皮膚片より愛媛大学皮膚科にて培養表皮シートを作製し,逐次冷凍宅配便にて京都大学病院に発送,解凍して使用した。この培養表皮シートを用い2~3日に1回のペースで処置を行った。使用開始2ヵ月後,培養表皮シート使用部位は潰瘍面の上皮化が有意に促進され,潰瘍面積が縮小した。また,上皮化した部位では水疱の新生が抑制された。本人の細胞を用いた自家移植に加え,母由来の細胞を用いて作製された培養表皮シートにても良好な治療効果が得られた。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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