抗IgE抗体型のヒスタミン遊離活性が検出できた自己免疫性じん麻疹の1例
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概要
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48歳,女性。4ヵ月前より毎日全身に膨疹が出現するようになった。慢性蕁麻疹と診断され,抗ヒスタミン剤,ステロイド剤の投与を受けたが反応しなかった。病巣感染,膠原病等の原因検索も行ったが原因ははっきりしなかった。そこで自己血清による皮内テストを行ったところ陽性所見が得られた。健常人由来末梢血好塩基球によるヒスタミン遊離試験では,患者血清中に抗IgE抗体型のヒスタミン遊離活性が検出された。軽症時には抗アレルギー剤に加え,少量のベタメタゾンの間欠投与を,急激な悪化時にはメチルプレドニゾロン125mgの点滴静注を併用することで膨疹はコントロールできている。
- 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会の論文
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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