私とアトピー性皮膚炎:30年の研究を顧みて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
私は,約30年(1970-2000年),アトピー性皮膚炎の臨床,病態,治療について研究してきた。そして従来の"定説"をいくつか訂正し,また不明な問題点をいくつか解明した。研究成果の主なものを以下に列記する : 1)本症の遺伝様式は常染色体優性遺伝である ; 2)本症のI型アレルギー亢進は気道アトピー合併群の特徴であり,pure AD群では見られない ; 3)本症の乾燥性皮膚は組織学的に軽度の湿疹性変化を示す ; 4)本症の皮膚バリア機能低下は皮膚炎に伴う二次的現象である ; 5)難治性本症患者では,経皮的悪化因子あるいは経口的悪化因子を除去すると,皮膚炎はすみやかに改善する。
- 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会の論文
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
- ―カラーライブラリー―巨大脂漏性角化症の1例
- 輪ゴム絞扼が原因であった皮膚潰瘍の1例
- In vivo共焦点レーザー顕微鏡を用いた扁平母斑に対するレーザー治療の効果検討
- 乳幼児アトピー性皮膚炎患者を対象とした低刺激性スキンケア製品(シャンプー,泡状洗浄料,乳液)の使用試験
- 1家系4世代にみられた色素失調症