慢性肝障害に合併した arteriovenous hemangioma の2例
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概要
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C型肝炎に合併した arteriovenous hemangioma の2例を経験した。症例1は59歳,男性で,右下顎部に紅暈を伴う小結節を認め,病理組織学的に真皮内に動脈様血管と静脈様血管の増生を認め arteriovenous hemangioma と診断した。既往にC型肝炎から移行した肝硬変があり加療中であった。症例2は70歳,女性で,左鼻根部に紅色の小結節を認め,病理組織学的に同様の所見を認めた。既往としてC型肝炎の加療中であった。Arteriovenous hemangioma は本邦では比較的まれな疾患だが,これまで慢性肝障害に合併した例が複数報告されている。自験例においてもC型肝炎による慢性肝障害が arteriovenous hemangioma の発症に関与している可能性が考えられ,両者の関連について若干の文献的考察を加えて報告した。(皮膚の科学,10: 500-504, 2011)
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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