尋常性白斑に対する活性型ビタミン D3 外用と紫外線照射併用療法の有効性についての検討:―活性型ビタミン D3 外用に日光浴もしくはナローバンド UVB 照射を併用した患者群の比較―
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概要
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尋常性白斑に対する治療法の1つとして近年活性型ビタミン D3 外用剤の白斑に対する有効性が報告される1~7)。今回の研究では,活性型ビタミン D3 外用を基本的な治療とし,紫外線療法の中で日常生活での日光浴を励行する群(A群)と近年の紫外線療法の中で最も頻用されているナローバンド UVB を併用療法として用いる群(B群)での治療効果を比較した。結果,平均面積変化率はA群で29%であったのに対しB群では23%であり,A群でやや高い改善効果がみられた。分光測色計を用いた色彩変化では,周囲健常部と白斑病変部の白さのコントラストを表す ΔL 値において,A群でより高い改善傾向がみとめた。これらのことより,自然光を利用した紫外線照射でより自然な皮膚色に近い形に回復できる可能性が示唆された。(皮膚の科学,10: 485-493, 2011)
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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