食道狭窄の治療中に胃癌が発見された劣性栄養障害型先天性表皮水疱症の1例
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概要
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56歳,女性。生下時から外的刺激により水疱,びらんが現れやすく,しばしば瘢痕を形成していた。すでにVII型コラーゲン遺伝子領域の遺伝子検索を受け,劣性栄養障害型先天性表皮水疱症と診断されている。近年,おもに外用療法により対症的に加療されていたが,経過中,嚥下困難を訴えたため精査したところ食道狭窄が確認された。バルーンカテーテルによる拡張術で症状は改善した。内視鏡による確認中に胃癌が発見され,外科的切除術が行われ,その後の経過は良好であった。劣性栄養障害型先天性表皮水疱症患者の食道狭窄,およびバルーンカテーテル法による食道拡張術について考察した。(皮膚の科学,10: 141-143, 2011)
- 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会の論文
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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