臀部穿通枝皮弁を知覚皮弁として用い再建できた仙骨部放射線皮膚潰瘍の1例
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概要
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85歳,女性。仙骨部に生じた放射線皮膚潰瘍に対して,臀部穿通枝皮弁を用いて再建を行った。通常,臀部穿通枝皮弁は知覚皮弁ではないため,術後に知覚脱失や感覚異常などが問題となる。術中,穿通枝の周囲に伴走していた神経様組織を皮弁に含めたところ,知覚を温存でき,術後の合併症も認めなかった。我々が温存した皮神経は解剖学的位置から上臀皮神経あるいは中臀皮神経の分枝であったと考える。臀部穿通枝皮弁を用いる際には,術中に皮神経の走行にも留意し,穿通枝の周辺組織をできる限り温存することで知覚皮弁とすることができる可能性がある。(皮膚の科学,10: 128-132, 2011)
- 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会の論文
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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