粘稠液状食品の力学的性状に対する簡便な客観的評価法の検討
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概要
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本報では, グアーガム系試料とデンプン系試料を用いて, 流動特性を求めるための簡便な測定方法として, 粘度計を用いたばね緩和法, 粘度計を用いない試験管傾斜法, リング法の3つを行い, 流動特性に対するそれぞれの測定法の有用性について検討を行った. 以上の結果, 1) 粘稠な液状食品の流動特性の測定には, 1回の測定で簡便に流動特性値, ことに降伏応力が得られるばね緩和法の有用性が示された.2) 試験管傾斜法の流動時間T は粘稠性係数K と高い正の相関を示した. このことより, 流動時間T により, 試料の流れやすさの指標となり, すなわち粘度の比較が可能になると示された.3) リング法の広がり係数R はばね緩和法により求めた降伏応力Syc及びトルク降伏応力Syθと高い負の相関を示した. このことより, リング法の広がり係数は降伏応力の指標となることが示された.
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The Japan Society of Home Economics | 論文
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