流電陽極方式電気防食を適用した港湾鋼構造物の更新設計に関する研究
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概要
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アルミニウム合金陽極を用いた流電陽極方式による電気防食の更新設計について検討した.これまでの更新設計は,陽極寿命に大きく影響を及ぼす電流低減率を設計耐用年数によって設定していた.しかしながら,近年は電流低減率が設計値よりも小さくなる傾向が強く,陽極寿命が設計耐用年数をはるかに超える施設が見られるようになった.これは過剰設計であり,より効率的かつ経済的に維持管理を行うためには,更新設計を見直す必要がある.我々は更新設計について検討し,新たな設計手法を提案した.そして,実構造物において検証試験を行い,短期間ではあるが提案する設計手法の妥当性を確認した.本設計手法は実構造物の電流低減率を考慮しているため,精度の高い寿命設計が可能となるばかりでなく,イニシャルコストの低減も可能となる.
- 公益社団法人 腐食防食学会の論文
公益社団法人 腐食防食学会 | 論文
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