鉄筋表面の環境改善を考慮したコンクリート中鉄筋のカソード防食設計
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概要
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大気中の鉄筋コンクリート構造物に対するカソード防食の設計方法について検討した.これまで,厳しい腐食環境のためにカソード防食基準を満足しない施設に対しては,設計値以上の防食電流を供給することによって基準を満足していた.しかしながら,このような通電は,アノード周囲の水を急激に消費するため,直流電源装置の電圧上昇を引き起こす可能性がある.我々は,カソード防食による鉄筋表面の環境改善効果を,数値シミュレーションおよび電気化学測定によって検討し,新しい設計手法を考案した.そして,鉄筋腐食を伴ったコンクリート試験体を用いたカソード防食試験によって考案した設計法の検証を行い,その妥当性を確認した.本設計法により,経済的かつ安定したカソード防食の適用が可能となる.
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公益社団法人 腐食防食学会 | 論文
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