Ni基耐食合金の耐すきま腐食性におけるTaの添加効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Ni-Cr-Mo系合金への少量Ta添加が耐すきま腐食性に及ぼす効果を定量的に評価するために,高温・高濃度塩化物環境である107℃ 25%NaCl中における腐食すきま再不動態化電位 (ER,CREV) を測定した.その結果,Taは同じ添加量のCrやMoに比べて再不動態化電位を貴とする効果が大きいことが明らかとなった.また,Taを含有しない合金の耐すきま腐食性は,耐孔食指数であるPRE=[%Cr]+3.3([%Mo]+0.5[%W]) と相関したが,Ta含有合金はその相関から乖離した.そこで,Ta含有合金の耐すきま腐食性を整理するために,PREにTa項を追加したPRE(Ta)=[%Cr]+3.3([%Mo]+0.5[%W])+7.7[%Ta]を提案した.
- 公益社団法人 腐食防食学会の論文
公益社団法人 腐食防食学会 | 論文
- 圧力平衡型外部照合電極による高温水溶液中の電位測定と熱拡散電位の評価
- アコースティック・エミッション(AE)による埋設鋼管の土壌腐食診断
- 光ファイバAE計測システムを用いたCBB試験中に発生する応力腐食割れの検出
- 山間部橋梁桁各部位の実測結露時間によるぬれ環境評価
- 火力発電プラントにおけるサイクル化学の最近の話題