高温腐食環境で純チタン表面に形成される酸化皮膜の機械的特性および密着性
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概要
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高温腐食環境で金属表面に形成された酸化皮膜はしばしば酸素の拡散障壁として作用し, 金属を腐食から守る. しかしながら, 金属材料の劣化は燃焼灰の衝突や酸化皮膜の熱応力によって引き起こされる酸化皮膜の機械的破壊やはく離によって加速される可能性がある. 金属表面に形成された酸化皮膜の機械的特性や密着性の検討は材料の寿命予測や高温腐食に対する防食技術の探求につながる. 高温腐食試験や球形粒子衝突試験が純チタン試験片に対して行われた. 粒子衝突法や皮膜のはく離・破壊モデルは高温腐食環境での純チタンに生じる酸化皮膜の弾性定数, 破壊応力やひずみおよびはく離応力を得るには非常に有効的であった. 酸化チタン皮膜のはく離は, 本研究で得られた皮膜の弾性定数やはく離応力および金属と皮膜の熱膨張係数によって計算された温度降下によって実験的に再現された. したがって, 本研究で得られた機械的特性は妥当性を有することが証明された.
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公益社団法人 腐食防食学会 | 論文
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