猫の糖尿病にみられたポリニューロパシーの2例
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概要
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症例1は9歳齢、雄の日本猫雑種、去勢済みが、排尿障害を主訴に来院した。尿糖 (+++) および血糖値 (423mg/dl) から糖尿病と診断し血糖コントロールを行っていたが、急速に四肢不全麻痺に陥り、歩行困難となった。筋電図検査、運動神経刺激伝導速度、病理組織検査から糖尿病に伴うポリニューロパシーと診断された。血糖コントロールを厳格に行ったところ、6カ月後にはインシュリン治療を離脱し、9カ月後には運動神経刺激伝導速度がほぼ正常までに改善した。症例2は14歳齢、雄の日本猫雑種で糖尿病発症後1年10カ月経過し、徐々に歩行異常を併発、その後血糖値が安定し5カ月で神経症状が改善した。
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