犬、猫の皮膚欠損症例に対する自家全層網状皮膚移植の適用
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概要
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腫瘍摘出および外傷により、皮膚欠損を生じた犬および猫の21症例に、全層網状皮膚移植を適用した。21例のうち、20例で全層網状皮膚移植の良好な生着がみられた。この場合、腫瘍摘出直後の新鮮創に移植を行った4例と、外傷後の肉芽創で肉芽出現後2~12日以内に移植を行った16例では、生着時期に肉眼的な差は認められなかった。肉芽創での移植適期は、肉芽が出現してから上皮形成が認められるまでの約2週間と考えられた。移植後の包帯法においては、足根部では、約1ヵ月間の包帯期間が必要であり、臀筋部から大腿部では、薄いヒモで密に固定するタイオーバードレッシングが適切と考えられた。
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