犬の脾臓の腫瘤性病変に対する造影超音波検査の診断学的意義
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概要
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脾臓の腫瘤性病変が認められた犬13頭に対して造影超音波検査を実施した。病理組織学的に5頭は脾臓の結節性過形成,5頭は血腫,3頭は血管肉腫と診断された。結節性過形成の犬においては,血管相で全頭に実質相でも4頭で腫瘤の増強が認められた。血腫犬の5頭中3頭の血管相で腫瘤辺縁部の増強が認められ,実質相では1頭で増強が認められた。血管肉腫の3頭中2頭の血管相で腫瘍辺縁部の増強が認められたものの,実質相での増強は1頭も認められなかった。造影超音波検査は犬の脾臓の結節性過形成と血腫および血管肉腫との鑑別が可能と思われた。
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