日本全国の一般家庭で飼育されている犬および猫における消化管内寄生虫の調査
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概要
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日本全国20都道府県37カ所の動物病院に来院した犬270頭(1-6カ月齢:150頭,1歳齢以上:120頭),猫216頭(1-6カ月齢:112頭,1歳齢以上:104頭)より新鮮便を採取し,消化管内寄生虫の感染状況を調査した。ジアルジアはELISA法による特異抗原検出により,また,その他はホルマリン・酢酸エチル沈澱法による糞便検査法で評価した。消化管内寄生虫検出率は,犬において1~6カ月齢(40.7%:61/150)で1歳齢以上(5.8%:7/120)より有意に高く(P<0.001),また,猫でも1-6カ月齢(22.3%:25/112)は,1歳齢以上(3.8%:4/104)より有意に高かった(P<0.001)。寄生虫種別の検出率は,両年齢群において犬ではジアルジアが(1~6カ月齢:33.3%,1歳齢以上:2.5%),猫では猫回虫が(1~6カ月齢:15.2%,1歳齢以上:1.9%)最も高く,東西日本の両地区から検出され,全国規模での蔓延が示唆された。
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