心拍動下体外循環により狭窄物切除を行った弁上部肺動脈狭窄症の犬の2治験例
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概要
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重度の弁上部性肺動脈狭窄症の犬2症例に対して,心拍動下体外循環により膜性狭窄物切除を行った。2症例とも総体外循環時間は30分以内で,狭窄物切除に要した時間はわずか数分であり,術中に心停止することはなかった。2症例とも,術後10日以内に退院可能なほど術後経過は良好であった。術後の各種検査でも十分な狭窄解除と圧負荷軽減が示されており,再狭窄も認められていない。本術式は弁上部性肺動脈狭窄症のみならず,犬で一般的な弁性肺動脈狭窄症に対しても応用可能であると示唆された。
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