腹腔内臓器に多発性病変を形成した髄外性形質細胞腫の犬の1例
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概要
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6歳,未去勢雄の雑種犬が難治性の大腸性下痢を主訴に来院した。対症療法に対して反応しなかったため,腹部単純X線検査,消化管造影検査および超音波検査を実施したところ,腹腔内と消化管に腫瘤状病変が認められ,細胞診で髄外性形質細胞腫が疑われた。開腹手術を実施したところ,肝臓,脾臓,空腸に多数の腫瘤が形成され,腸間膜リンパ節も腫大していた。肝臓と空腸の腫瘤の一部ならびに脾臓の切除,そして多剤併用化学療法により症状の改善がみられたが,第253病日に死の転帰をとった。
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