犬の形質細胞性白血病の1例
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概要
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14歳の柴犬が食欲廃絶,数回の嘔吐を主訴に来院した。血液検査では,末梢血に多数の形質細胞の出現を伴った汎血球減少症,モノクローナルガンモパシーおよび高カルシウム血症が認められた。骨髄検査では形質細胞が骨髄有核細胞中90%以上を占めており,免疫電気泳動では,血清中のM蛋白はIgAであった。X線検査では,骨病変は認められなかった。以上の検査結果から形質細胞性白血病と診断し,ビンクリスチンとプレドニゾロン,メルファランによる化学療法を行ったところ,各種検査値や一般状態の改善が認められ,現在240病日においても完全寛解が得られている。
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