nHuIFN‐αの低用量経口投与による哺乳豚の下痢症予防および発育促進効果
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概要
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5頭の母豚が娩出した45頭の子豚に1頭あたり2IUあるいは20IUのnHuIFN-αを1日1回,3日間連続で経口投与し,哺乳期間中の下痢症予防および発育促進に対する効果を観察した。哺乳期間中に臨床的な異常が観察された子豚は,対照群では15頭中11頭,2IU投与群では15頭中6頭および20IU投与群では15頭中4頭であり,20IU投与群では臨床的に異常を示す子豚が有意に減少した(P<0.05)。下痢の程度は用量依存的に軽減され,発症日数も短縮した。21日齢までの平均増体量は,対照群では4.7kg,2IU投与群では5.7kgおよび20IU投与群では5.3kgであった。7日齢におけるPBMCの貪食能は,IFN-αの投与により増加した。以上,新生豚に対するnHuIFN-αの低用量経口投与は,子豚の全身的な免疫機能を増強し,下痢症を抑制することにより哺乳期間中の増体量を増加することが示唆された。
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