門脈体循環シャントり患犬の血液生化学に及ぼす結さつの影響:1例報告
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概要
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6カ月齢の雄のパピヨン種の犬が門脈体循環シャントと診断され、部分結紮から8カ月後に完全結紮を行った。症例は8カ月間、ラクツロース、メトロニダゾール、ウルソデオキシコール酸、グルタチオンなどを用いて内科的に治療した。部分結紮後8カ月の時点で、NH3やTBAなどの血液生化学検査値は正常値を示していなかったが、肝臓のX線エリア解析からその面積は約10%増加した。血液生化学の異常は完全結紮後に改善された。部分結紮後の肝臓の発育は、ALTやNH3、TBAのような肝機能改善の指標となる血液生化学検査値とは必ずしも連動しないことが示唆された。
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