僧帽弁閉鎖不全症に併発した左心房破裂に外科的修復術を行った犬の1例
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概要
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11歳、避妊雌のマルチーズが、僧帽弁閉鎖不全症による発咳の増加を主訴に来院した。胸部X線検査および心臓超音波検査により心膜腔内の液体貯留が示唆された。心膜腔内貯留液は、未梢血液に類似していた。試験的開胸術を行ったところ、左心耳に2カ所の破裂部が確認されたので、本症例を僧帽弁閉鎖不全症に併発した左心房破裂と診断し、破裂部位を6-0プロリン糸でタバコ縫合して縫縮した。外科的修復術後1年以上、左心房破裂部位からの再出血もなく良好に経過している。
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