犬における乳腺腫ようの病態ステージと腫よう組織中エストロゲンおよびプロゲステロンレセプター濃度
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概要
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乳腺腫瘍発症犬46症例の腫瘍組織中エストロゲン(ER)およびプロゲステロンレセプター(PR)濃度を測定した。乳腺癌23症例のER濃度およびPR濃度の平均値は、MacEwenらの分類によるステージI(n=8)では7.76と11.30、ステージII(n=6)では8.54と10.37、ステージIII(n=7)では5.61と10.06、ステージIV(n=1)では4.57と9.14、ステージV(n=1)では1.97と5.07fmol/mg proteinであった。乳腺悪性混合腫瘍23症例のER濃度およびPR濃度は、ステージI(n=20)では9.06と16.27、ステージII(n=2)では3.04と15.23、ステージIII(n=1)では1.97と4.44fmol/mg proteinであった。これらの乳腺腫瘍各症例のERおよびPR濃度は、病態ステージの進行に伴い、低値を示す傾向を認めた。症例数は少ないが、その傾向はER濃度で顕著であった。
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