右心房内血栓を認めた蛋白漏出性腎症の猫の1例
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概要
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4歳齢、避妊雌の雑種猫が呼吸困難と浮腫のために来院した。心臓超音波検査において右心房内に血栓形成が認められた。血液および尿検査にて低アルブミン血症と重度の蛋白尿が確認され、血液凝固系検査ではアンチトロンビンIII活性値の低下が認められた。症例は第4病日に斃死し、病理組織学的検査において、心内膜炎、膜性糸球体腎炎および右心房と肺動脈内に血栓が認められた。これらの所見から、本症例で認められた右心房内血栓形成に、蛋白漏出性腎症が密接に関与しているものと考えられた。
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