犬の外眼部炎症性疾患に対する0.1%プラノプロフェン(非ステロイド系抗炎症薬)点眼薬の臨床応用
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概要
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犬の結膜、角膜ならびに眼瞼の炎症性疾患、すなわち外眼部炎症性疾患の臨床例に対し、非ステロイド系抗炎症薬である0.1%プラノプロフェン点眼薬の臨床応用を行った。各種検査にて、外眼部炎症性疾患である結膜炎、角膜炎ならびに眼瞼炎と診断した臨床例167例の犬に対して、0.1%プラノプロフェン点眼薬を使用し、その有効性、安全性ならびに有用性について検討を行った。167例のうち、全般有用度の判定が可能な症例は152例、安全性評価が可能であった症例は160例であった。これらの症例のうち、全般有効度は、有効以上と認められた症例が92.8%であり、そのうち著効例が79.6%と高い有効率を示した。副作用は160例中4例認められたが、いずれも重篤ではなかった。したがって、犬の外眼部炎症性疾患に対し、0.1%プラノプロフェン点眼薬は極めて有効であり、かつ安全な点眼薬として臨床的に応用することが可能であると判断された。
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