ポリアミドアミンデンドリマーを用いた二酸化炭素分離膜の開発
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概要
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Poly(amidoamine) (PAMAM) dendrimerのCO2への高い親和性を利用して,この化合物を高分子マトリクスに固定化したCO2分離膜の開発を行った.Poly(ethylene glycol) dimethacrylate (PEGDMA)をdendrimer存在下で光架橋重合し,PEG架橋体内にdendrimerを保持することに成功した.この高分子膜は,CO2/H2混合ガスからのCO2選択分離において高い分離性能を発揮する.また,CO2分離性能はdendrimerの組成や世代,PEG鎖長,および相対湿度に密接に関連している.CO2は膜中でbicarbonate ionとcarbamateを形成し,前者が主な透過種となる.また,後者はdendrimer末端アミノ基と反応して擬似架橋を形成し,H2透過を妨げる.この分子ゲート効果により,この高分子膜は高いCO2選択性を示す.
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The Society of Polymer Science, Japan | 論文
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