セルロース,キシランおよびグルコマンナン誘導体の合成とその材料化
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概要
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セルロース,キシラン,グルコマンナン誘導体の合成とその材料化について,筆者らの最近の研究を紹介する.還元性末端位置特異的に置換基を導入したセルロース誘導体を合成した.セルロース系ジブロックコポリマーおよびセルロースを側鎖とするグラフトコポリマーの合成,セルロース金複合ナノ粒子,両親媒性セルロース誘導体の自己組織化ナノ粒子の調製を行い,還元性末端の自己組織化を利用して,セルロース分子鎖の配向を制御したナノ構造を構築した.またキシランやグルコマンナンのエステル誘導体やコポリマーを合成した.これらのエステル誘導体は透明なフィルムを形成し,その物性は置換基の構造や置換度により制御可能であった.キシランエステルは生分解性ポリエステルの一つであるポリ乳酸に対して優れた造核剤効果を示した.これまで材料としては未利用であったヘミセルロースが,プラスチックなどの材料として利用可能であることを示した.
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The Society of Polymer Science, Japan | 論文
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