難燃化ポリ乳酸複合体のケミカルリサイクルにおける解重合開始活性種の研究
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概要
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難燃化ポリ-L-乳酸(PLLA)複合体の熱分解における選択的なL,L-ラクチドへの解重合の要因を明らかとするため,解重合開始活性種の検討を行った.難燃剤であるAl(OH)3によるPLLAの選択的な解重合特性については,従来,明確な反応メカニズムが知られていなかったが,乳酸アルミニウムおよびアルミニウムトリイソプロポキシド(ATIP)を用いてPLLAの熱分解反応挙動を動力学解析と分解生成物の分析から詳細に検討した結果,ATIPを用いた場合に高いL,L-ラクチド選択性が確認され,Al(OH)3による解重合反応の真の活性種であることが見いだされた.その解重合反応メカニズムは,PLLAのAl-アルコキシド末端からのバックバイティング反応であることが確認された.
- The Society of Polymer Science, Japanの論文
The Society of Polymer Science, Japan | 論文
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