交雑試験によるニホンナシ'豊水','筑水','新世紀'および'清玉'の自家不和合性遺伝子型の検証
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概要
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分子マーカーで推定されているニホンナシ'筑水','新世紀','清玉'および'豊水'の自家不和合性遺伝子(S遺伝子)の表現型(S表現型)を交雑試験により検証した.まず,交雑試験と後代検定により,'菊水' × '長十郎'の後代実生集団からS3S4遺伝子型の表現型を検定できる指標植物としてFC-14を選抜した.'筑水','新世紀'および'清玉'はFC-14と交雑不和合性を示したことから,これらの品種のS表現型はS3S4であると確認された.一方,'豊水'と交雑不和合性を示すナシ平塚24号のS遺伝子型の表現型は,その両親のS表現型解析および交雑試験によりS3S5であると推定された.さらに,'豊水'のS遺伝子型の表現型は,'豊水' × '八幸'の後代検定によって確認された.'筑水','新世紀','清玉'および'豊水'のS遺伝子型の表現型は,分子マーカーで推定されたS遺伝子型といずれも矛盾しなかった.
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