固形培地耕における日中の培地加温がイチゴ'章姫'の開花,生育,収量に及ぼす影響
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概要
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本実験ではイチゴ'章姫'の固形培地耕における日中の根域加温処理が開花,生育および収量に及ぼす影響について調査した.処理区は,実験1(2005年9月26日~2006年5月24日)では無加温区(期間中培地平均温16.2℃),弱加温区(16.8℃),中加温区(18.6℃),強加温区(21.0℃)を,実験2(2005年9月26日~2006年5月24日)では無加温区(17.4℃),中加温区(19.3℃)および強加温区(22.0℃)を設けた.その結果,実験1,2ともに加温処理区では,第2~4腋花房における花房間の開花間隔が短縮されたために,第2腋花房以降の頂花の開花日が早まった.また,開花間隔の短縮および開花日の促進は,培地温度が高くなるほど顕著であった.加温処理による開花日の前進は,強加温区では最終的に開花花房数を1花房増加させ,収穫果実数,可販果収量を有意に増加させた.培地加温は,いずれの時期においても2月の葉柄長を除く植物体の生育,果実の成熟日数および可溶性固形物含有率に影響を及ぼさなかった.
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