'カワヅザクラ'(Prunus lannesiana Wils. 'Kawazu-zakura')の他発休眠期における発育速度モデルの作成ならびに切り枝での開花および花の品質に及ぼす気温の影響
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概要
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他発休眠期にある'カワヅザクラ'(Prunus lannesiana Wils. 'Kawazu-zakura')の切り枝を用いて気温が花の発育と品質に及ぼす影響を調査した.0,5,10,15,20および25℃の恒温暗黒条件下で処理した結果,開花率は10℃で最も高くなった.この処理の結果から,気温(T)と花芽の鱗片葉が開き始めた日から開花日までの発育速度(DVR)に関し,DVR = 0.0042T(0 < T ≦ 25),DVR = 0(T ≦ 0)とする発育速度モデルが得られ,露地条件下においても適合性が確認された.日最低気温を5,10,15および20℃に制御した自然日長下での温室において切り枝を開花させた結果,日最低気温が高くなるほど開花開始日は早くなったが開花率は低下し,花径は小さくなり,花色は薄くなった.以上の結果から,'カワヅザクラ'の切り枝で開花を促成させるのに最適な日最低気温は10℃前後と考えられた.
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