ニンポウキンカン'勇紅'の倍数性周縁キメラの証明とその形態的特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
宮崎県串間市でニンポウキンカンの変異体として発見された登録品種'勇紅'(登録番号第14416号)について,倍数性解析ならびに形態的特性について検討した.'勇紅'の倍数性を調査した結果,18本と36本の染色体を有しており,二倍体と四倍体の倍数性細胞キメラであることが確認された.また,フローサイトメーターによる解析と形態的特性から,'勇紅'は組織起源層の第I層が二倍体,第II層と第III層が四倍体である倍数性周縁キメラであることが推察された.'勇紅'は二倍体と比較して丸く,厚い葉をもち,花および花粉は四倍体と同程度に大きく,果実は四倍体より大きかった.さらに,それらの果実特性に加え,'勇紅'は種子が少なく,厚皮であり,キンカンにとって望ましい形質を有していた.
- 園芸学会の論文
園芸学会 | 論文
- 液状マルチ資材の散布がコマツナの生育, 収量ならびに地温に及ぼす影響
- 生分解性鉢による育苗がトマトの生育ならびに養分含有率に及ぼす影響 : 第2報定植後の生育(繁殖・育苗)
- 生分解性鉢による育苗がトマトの生育ならびに養分含有率に及ぼす影響 : 第1報定植前の生育(繁殖・育苗)
- トマトの開花期における小花柄の脱離過程
- トマト果実の完熟後における小果柄の脱離組織の形態的変化