スイカ果実の機械的な肥大抑制が糖濃度および果肉細胞の大きさに及ぼす影響
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概要
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スイカの果実肥大を機械的に抑制し,果実の糖含量や果肉細胞の大きさを調査した.一辺20 cmの立方体の容器にスイカ果実を開花後15日目から30日間入れて肥大抑制を行うと,果実中心部ではスクロース含量が低下し,皮境部ではスクロース含量が増加した.この果実の果肉細胞を観察したところ,中心部では維管束が発達し果肉細胞は小さかったが,皮境部では果肉細胞は大きかった. 以上より,果実肥大の機械的な抑制処理を行うと,果実中心部の維管束が成熟期まで維持され,皮境部へ持続的にスクロースが供給されるため,果皮周辺部では細胞の肥大成長とこの細胞へのスクロースの集積が促進されるものと考えられた.
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