シンテッポウユリ(Lilium × formolongi hort.)の種子発芽に及ぼす温度および光条件の影響
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概要
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シンテッポウユリの種子発芽における温度および光条件について検討した.発芽の最適温度は品種によって異なり,早生品種の'F1オーガスタ'および'雷山1号'は20℃,中生品種の'雷山2号'は18℃,晩生品種の'雷山3号'は15℃が発芽の最適温と考えられた.また,'F1オーガスタ'および'雷山1号'は,'雷山3号'に比べて5℃における発芽率が高かった.24℃以上の高温では,いずれの品種も発芽が阻害された.3℃, 5℃および10℃で一定期間処理した後,20℃で発芽させると速やかに発芽した.同様に30℃で発芽させた場合,10℃で10日間以上処理すると発芽が促進されたが,3℃および5℃処理の効果は低かった.したがって,10℃で10日間以上低温処理することにより,高温期においても一斉発芽に有効であることが示された.光の有無および光質は発芽には全く影響を及ぼさなかった.
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