主枝高がイチジクの凍害発生に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
イチジク(Ficus carica L.'桝井ドーフィン')の主枝高が凍害の発生と生育,収量および果実品質に及ぼす影響について検討するため,主枝高が1.8 mで結果枝を水平に誘引した一文字整枝樹を供試し,主枝高0.6 mで結果枝を垂直に誘引した従来の一文字整枝樹と比較した.その結果,従来の主枝高0.6 mの一文字整枝樹は,凍害によって2年連続で地上部が枯死したが,主枝高を1.8 mとした区では,凍害による枯死樹は発生しなかった.また,凍害発生前の比較では,収量は少ないが果実品質は良好であった.主枝高が高い場合,早朝の冷え込みが緩和されるとともに,日中の日射による樹体温の温度上昇も少ないことが,枯死樹が発生しない要因として示唆された.
- 園芸学会の論文
園芸学会 | 論文
- 液状マルチ資材の散布がコマツナの生育, 収量ならびに地温に及ぼす影響
- 生分解性鉢による育苗がトマトの生育ならびに養分含有率に及ぼす影響 : 第2報定植後の生育(繁殖・育苗)
- 生分解性鉢による育苗がトマトの生育ならびに養分含有率に及ぼす影響 : 第1報定植前の生育(繁殖・育苗)
- トマトの開花期における小花柄の脱離過程
- トマト果実の完熟後における小果柄の脱離組織の形態的変化