明期終了時における遠赤色光照射の光強度および照射時間がスプレーギクの茎伸長に及ぼす影響
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概要
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スプレーギク生産における栽培期間の短縮を図るため,明期終了時の遠赤色光照射(EOD-FR)における光強度および照射時間が茎伸長促進に及ぼす影響を'セイプリンス'および'レミダス'を用いて調査した.照射時間を1時間,光強度を0.07~0.19 W・m−2とした場合,光強度が弱くなるにつれて茎伸長量が劣る傾向にあり,'レミダス'では0.07 W・m−2の茎伸長量は0.19 W・m−2よりも有意に小さくなった.一方,光強度が0.06 W・m−2の場合にも,照射時間を1時間から3時間に延長すると茎伸長量が増加し,光強度が弱い場合にも照射時間を長くとることで,十分なスプレーギクの茎伸長量を確保できることが確認された.ただし,照射時間が3時間と5時間の場合の茎伸長量に差は認められなかった.スプレーギクの茎伸長促進のための効率的なEOD-FR処理方法として,'セイプリンス'では0.03 W・m−2で2時間,同様に'レミダス'では3時間のFR光を照射することで,無処理と比較して15%以上の茎伸長の促進が認められた.
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