養液土耕における灌水管理の違いがトマトの生育および収量に及ぼす影響
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概要
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トマトの養液土耕において,1回当たりの灌水量や灌水頻度の違いが生育や収量に及ぼす影響を検討した.1回当たりの灌水量を3水準(50 mL区,250 mL区および1,250 mL区)と施肥濃度を2水準(標準濃度区,1/2濃度区)を組合せた6処理区を設定し,テンシオメータを地上面からの深さ10 cmに埋設し,マトリックポテンシャルで-6.3 kPa以下となった場合に自動灌水した.施肥濃度水準に関わらず,1回当たりの灌水量が最も少ない50 mL区において,灌水頻度は最も高くなり栽培期間を通して草勢が強く維持され,収量が高くなった.これは,少量ずつ高頻度な灌水によって根の周辺の水分移動が多くなることや,根周辺の肥料成分濃度が高く維持されやすいことよって養水分の吸収が促進されたことによると考えられる.
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