ラクトフェリンによる組織内好中球の免疫細胞化学的研究
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概要
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ラクトフェリンを人乳中から分離し, 家兎に免疫した。えられた抗ヒトラクトフェリン家兎血清を用いて, 皮膚疾患(天疱瘡2例, せつ2例, 悪性リンパ腫2例, 中毒疹4例, 肉芽組織2例, アレルギー性血管炎2例, 色素性母斑2例, 老人性疣贅2例, 基底細胞上皮腫2例)計20例の組織に, 酵素抗体法および蛍光抗体法を応用して免疫細胞化学的研究を行つた。その結果, 組織内に浸潤した細胞のうち, 好中球だけを特異的に染色できることが判明した。従つて, このラクトフェリンは組織内に浸潤した好中球の同定に有用な蛋白であることが証明された。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
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