木質3層構造材の遮音性能(第3報) 合板を非対称配置した3層壁の音響透過損失:合板を非対称配置した3層壁の音響透過損失
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概要
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本研究では,スギ角材およびスギ合板の表面材と中心材,裏面材を組み合わせて,対称配置(表面材と裏面材の厚さが同じ)あるいは非対称配置(表面材と裏面材の厚さが異なる)した3層構造壁の音響透過損失をJIS A 1416,JIS A 1419-1により測定・評価し,在来工法の壁材と比較した。結果は以下のとおりである。同一面密度で表面材と裏面材を非対称配置とすると,対称配置とするよりも低周波帯域と中周波数帯域で遮音性能が改善できる。3層構造壁は,2層壁に見られる2000Hzから3000Hz帯域にかけて現れるコインシデンス効果が現れにくい。3層構造壁の遮音性能は比較的高いため,グラスウールを充填した効果は小さい。同一面密度で同一材料構成の3層構造壁の場合,片側の空気層の厚みを増しても,空気音遮断効果は向上しない。
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The Japan Wood Research Society | 論文
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