合板工場の各製造工程における揮発性有機化合物(VOC)の排出挙動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
合板工場の揮発性有機化合物(VOC)排出量を調査し,VOCの排出傾向について検討した。さらに,排出されたVOCの成分分析および排出パターンについて測定した。その結果,合板工場におけるVOC排出量は,熱圧締,単板乾燥,接着剤塗布,冷圧工程の順に多い傾向を示した。また,合板工場の単板乾燥工程で排ガスを水洗浄処理すると,ホルムアルデヒドおよびアセトアルデヒドの排出量が減少した。工程別のカルボニル化合物排出量では,アセトアルデヒドは単板乾燥工程で,ホルムアルデヒドは熱圧締工程で最も排出量が多いことがわかった。VOC排出ガスの連続VOC濃度測定の結果,接着剤塗布および熱圧締工程ではVOC濃度の変動パターンが異なることが示された。
- The Japan Wood Research Societyの論文
The Japan Wood Research Society | 論文
- 静的曲げモーメントを受けるタケ・ヒノキ接着板の応力と強度
- アラゲキクラゲ(Auricularia polytricha)培地の炭水化物含有量と子実体発生量の相関
- 樹皮タンニンの化学特性と化学・酵素変換
- ヤシ殻チャーからのKOH-水蒸気二段階賦活炭の製造とその吸着特性
- 木造住宅の構造部材に生じる各種応力の許容応力度に対する割合(第5報) 一般地域に建設された住宅の梁に強度等級E55-F200の構造用集成材を使用した場合:一般地域に建設された住宅の梁に強度等級E55-F200の構造用集成材を使用した場合