イエシロアリからの水素生成量に及ぼすパルプ中のリグニンの影響
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概要
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リグニンがイエシロアリの水素生成へ与える影響を,クラフトパルプ工場の未漂白パルプ及び漂白パルプ,アルカリリグニンを含浸させた漂白パルプ,実験室で調製した未漂白パルプを用いて検討した。工場製の未漂白パルプをシロアリに摂食させた時の水素生成量は漂白パルプの場合よりも有意に大きかった。また,アルカリリグニンを1.5%含浸させた漂白パルプを摂食させた時の水素生成量は,漂白パルプの場合より有意に大きかった。実験室で調製したカッパー価35のパルプ(N35)摂食時の水素生成量は,カッパー価13のパルプ(N13)及びアカマツ辺材摂食時より有意に大きかった。N35を摂食させたシロアリ腸内のPCR-DGGEによるバンドパターンはN13やアカマツの場合と異なっており,リグニン含量の異なる被摂食試料が腸内フローラを変化させシロアリの水素生成量に影響を与えたことが明らかになった。
- The Japan Wood Research Societyの論文
The Japan Wood Research Society | 論文
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