廃木製パレットを原料とした配向性ストランドボードの性能
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概要
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廃棄された木製パレットを原料として配向性ストランドボード(OSB)を製造した。パレットをシュレッダーで破砕後,リングフレーカーを用いて小型のストランドを製造した。それを10 mmのメッシュのスクリーンでふるい,繊維方向に長いストランドを分離した。これを原料としてOSBを製造した。目標ボード密度が0.70g/cm3のOSBでは,配向方向の曲げ強さは約65 MPa,直交方向のそれは約31MPaとなった。配向させることにより曲げ強さが向上した。剥離強さも約1.0MPaとなった。釘側面抵抗は約3.5kN,釘頭貫通抵抗も約2.5kNとなった。これらの強度的な性能は一般的なOSBよりも高い。メラミン樹脂を結合剤として使用したが,厚さ膨張率は約22%となった。相対湿度を0から90%へ変化させたときの線膨張率は0.24%となった。一般的なOSBと同程度の厚さ膨張率および線膨張率が得られた。
- The Japan Wood Research Societyの論文
The Japan Wood Research Society | 論文
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