窒化クロムコーティング工具の切削性能と摩耗特性(第3報) フィンガカッタの摩耗とそれが接合強度に及ぼす影響:フィンガカッタの摩耗とそれが接合強度に及ぼす影響
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概要
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高速度工具鋼製のフィンガカッタにおける窒化クロムによるコーティングの効果を明らかにするため,ベイマツ気乾材を用いてフィンガ長さ14.7mm,ピッチ3.8mmのフィンガ加工を切削材長1000mまで行い,所定の切削材長で切れ刃の摩耗を測定するとともに,所定の切削材長に達した工具で別途用意したスプルース気乾材を切削して仕上面性状,加工精度,接合材の曲げ破壊強度を求め,コーティングした工具(HP)としていない工具(HSS)の結果を比較して検討した。HSSは切削材長300mで刃先の丸み半径(R)が21.1µmに達し,仕上面,加工精度も悪化したが,HPは切削材長1000mでもRが5.3µmと小さく,接合強度の低下も実用上問題のない程度であった。また,コーティングの有無に関わらず,接合強度とRは良好な直線関係を示した。
- The Japan Wood Research Societyの論文
The Japan Wood Research Society | 論文
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