木造住宅の構造部材に生じる各種応力の許容応力度に対する割合(第2報) 一般地域に建設された住宅の梁:一般地域に建設された住宅の梁
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概要
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耐積雪等級が一般地域に建設された3棟の木造住宅の梁に生じる各種応力および最大たわみを算出し,許容応力度およびたわみ制限に対する負担率をそれぞれ求め,各梁において最大負担率を示す各応力・変形条件および荷重継続期間を調べた。その結果,以下の結論を得た。1)最大負担率が80%を越す例外的な梁もいくつか見られたが,平均すると約7割の梁は負担率が20%以下であり,強度的な余裕は充分にあった。2)小屋梁の多くでは「最大たわみ」によって最大負担率が決定する傾向があった。これは,小屋梁に断面の小さい梁を用いることが居住性に悪影響をもたらす訳ではないため,設計者が経済的な有利さを考慮してそれらを選択したと推察される。3)梁のスパン中間に上階の耐力壁が下階の柱無しに載ることにより,強度的に余裕が乏しい梁も存在しうる。それらの梁の余裕度はその耐力壁のせん断耐力が大きくなることによって減少する。
- The Japan Wood Research Societyの論文
The Japan Wood Research Society | 論文
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