スギ心材炭素含有率のクローン間変異に及ぼす抽出成分量の影響
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概要
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スギ(Cryptomeria japonica D. Don) の心材の抽出成分量はクローンによって大きな変異があり, 広義の遺伝率も高かった。このことから優良クローンの選択による遺伝的な改良が十分可能であることが示唆された。また炭素含有率は心材の方が辺材より高く, クローン間変異も大きかったが, クローンや部位によって大きく変化しないことが確認された。広義の遺伝率は心辺材ともに高く, 遺伝的支配の強い形質であることが示された。スギの炭素含有率のクローン間差は, 主に主成分の構成割合の違いによって生じる可能性があるが, 心材ではこれ以外に抽出成分量が寄与し, 抽出成分量の多いクローンは炭素含有率も高い傾向にあった。また辺材の抽出成分量の多いクローンは, 心材の抽出成分量も多い傾向にあった。
- The Japan Wood Research Societyの論文
The Japan Wood Research Society | 論文
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