下水管路の腐食深度予測式構築への改良型粒子群最適化の適用
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概要
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本研究では,メタ戦略の一つである従来型の粒子群最適化のアルゴリズムに対して,[1]解空間の効率的な絞り込みと,[2]粒子の移動速度に減速機能を設けるといったシンプルな改良を図ることで,これら2つの機能の相乗効果によって最適解の探索効率が向上した.また新たな試みとして,求解困難な問題と考えられていたコンクリート製下水管路の腐食劣化現象の将来予測に,この改良型粒子群最適化を適用して,腐食深度予測式を新たに構築したことを特徴とする.その際,[1]硫化水素ガスの発生量,[2]下水管内の気温の1年分の計測データ,[3]下水管路の供用年数,[4]管壁材料の種類の情報を説明変数として採用した.本論文では,この改良型粒子群最適化の有用性と,腐食深度予測手法および予測式の有効性を検証した.
- 社団法人 土木学会の論文
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