新潟地域の地下に分布するグリ-ンタフのフィッション・トラック年代
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概要
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新潟地域の石油探鉱で掘削された坑井から採取されたグリーンタフのコア試料を用いてフィッション・トラック年代を測定した.グリーンタフの年代は 15.5 ~17.1 Ma と 13.5 ~ 13.8 Ma の 2 つの年代グループに分かれ,前者は津川階に,後者は七谷階最上部に対比される. 基盤岩に由来するジルコンは北蒲原地区と吉井地区に認められるが,見附地区には認められない.三条などの坑井では七谷層よりも若い年代を示しており,見附地区では火成活動が活発で長期間続いたと推定される. 見附油田の試料を Brandon(2002)の方法で解析すると,約 23 Ma のピーク年代値が得られ,佐渡や朝日山地と同様な珪長質火山活動の存在が推定される. 内部面・外部面年代値のリセットや粒子年代値の分布から,定性的な熱史を推定できる.吉井地区では熱水変質は吉井 SK-10D 付近に中心があり,流紋岩の噴出直後から始まったと推定される.
- National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, Geological Survey of Japanの論文
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, Geological Survey of Japan | 論文
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